『やんばるの森がざわめく』を読んだ人たちの感想を一部ですが紹介します。
■やんばるの森の神秘的な静けさが伝わってきました。森の自然と人間が一体になる様。そのなかでシヌグ祭りの夢をみるリン。沖縄の人たちの自然観、宗教観を新鮮に感じました。絵本を読んだあと、自然への思いが強烈に心に残りました。(島根県Iさん)
■絵本を読み終わって閉じたとき、いちばん心に残ってたのは、「山に向かっていのる。海に向かっていのる」という言葉でした。今、わたしたちが忘れてしまった大事な心ですよね。美しい絵なのに、この本は胸がきゅっとなります。(香川県Mさん)
■人間だれでも心の底に原始の火をもっている、その火を絶やさないで痛いと、いつも思います。この絵本は、そんな人間の心の火に息をふきかけてくれました。本を閉じても、私は火の前にすわり、闇をみつめる自分を思いました。(埼玉県Hさん)
■やんばるの森を私は知らない。でもこの絵本を何回もあきずに見、声に出して読んだりしながら、深い森の空気に一瞬つつまれた気がした。言葉が詩のように生きている。絵がいい。南国のまぶしい光、森の深さ、暗い闇が実感できる。満月の明かりと影、この場面の言葉もいい。夢と現実があいまいでも、夢からそのまま祭りへ。祭りで盛り上がり、最後のページがまたいいですね。沖縄にいきたくなりました。私はまだこの絵本を、うまく自分の言葉として声に出せないでいます。でもいつか、子どもたちに読んであげたいと思っています。そんな大きな課題を与えてくれる絵本でした。(東京都Oさん)
■一日神の物語、時代を撃つ1冊である。「です・ます」の猫なで声を捨てて、詩の文体にしたのが大成功。ただ神の迫力が、リンの夢の中のことなんでしょう。その分裂の弱さが惜しい。(北海道Kさん)
■この本を読んで、森のざわめきを自分の耳で、肌で感じたくなりました。深い闇にとり残された少年の気持ちが伝わって、それゆえに自然と共に生きることの大切さを実感しました。(愛媛県Mさん)
『やんばるの森がざわめく』がSLBC(スクールライブラリーブッククラブ)の選定図書になりました
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